「夏はあんなに元気だったのに、涼しくなった頃からなんだか疲れやすい…」
それ、気のせいではありません。夏にがんばった体は、秋になってから”ツケ”を払うことがあるんです。暑さが去って動きやすくなる秋こそ、夏の疲れをリセットする大事な時期。管理栄養士ママyukaが、その食事をまとめました🍂
夏の疲れは「秋に持ち越される」
夏の間、子どもの体は思っている以上に消耗しています。暑さの中で体温を下げ続け、大量の汗をかき、食欲が落ちて栄養が不足しがち——この状態が数ヶ月続いたのが、ちょうど今です。
やっかいなのは、疲れは夏の最中ではなく、涼しくなってから表に出やすいこと。暑さで気を張っていた体がゆるむタイミングで、ためこんだ疲れが一気に顔を出します。だから「秋の入り口の不調」は、夏の食生活の結果なんです。
よくある秋口のサインがこちら。
- 練習後の疲れが翌日まで残る
- 朝、なかなか起きられない
- なんとなく食が細いまま戻らない
- 集中力が続かない・ぼーっとしがち
思い当たるなら、食事で立て直すチャンスです。涼しくなって食欲も戻ってくるので、夏よりずっと取り組みやすい時期でもあります。
※これは寒暖差による不調(いわゆる秋バテ)とは少し違う切り口です。気温差の疲れには季節の変わり目の食事、夏の最中の食欲不振には夏バテのスポーツ飯がそれぞれ参考になります。この記事は「夏にたまった疲れを秋に取り戻す」話です。
夏に不足しがちだった栄養を、秋に取り戻す
夏に食が細くなると、特に足りなくなりやすい栄養があります。秋はここを意識して補います。
| 夏に不足しがち | なぜ秋に必要か | とれる食材 |
|---|---|---|
| 鉄 | 汗で失われ、不足すると疲れ・だるさに(→鉄分が豊富な食材) | 赤身肉・レバー・あさり・小松菜 |
| 亜鉛 | 食欲や免疫に関わる。夏に不足しやすい(→亜鉛の働き) | 牡蠣・牛肉・卵・ナッツ |
| ビタミンB群 | 糖質をエネルギーに変える。疲労回復のカギ | 豚肉・玄米・納豆 |
| たんぱく質 | 夏に減った分、体づくりを立て直す(→筋肉痛の回復食) | 肉・魚・卵・大豆 |
ポイントは「冷たいもの中心」から「温かいもの中心」へ切り替えること。夏はそうめんや冷たい飲み物が増えがちですが、温かい食事は胃腸の負担が軽く、弱った消化力にやさしいんです。
秋のリセット、3つのコツ
① まず「胃腸」を立て直す
夏に冷たいもので疲れた胃腸は、いきなりガッツリ食べても受けつけません。まずは温かい汁物やスープで、消化器官をいたわりながら栄養を入れるのが正解です(→朝ごはんの基本)。みそ汁に豆腐・わかめ・野菜を入れるだけでも、たんぱく質とミネラルが一度にとれます。
② 朝ごはんをしっかりに戻す
夏の間、朝が食べられなくなっていた子は少なくありません。秋は朝ごはんを立て直す絶好のタイミング。涼しくなって食欲が戻るこの時期に、「主食+たんぱく質+汁物」の形に戻しておくと、体のリズムも整います。
③ 旬の食材で”おいしく”補う
秋は栄養豊富な食材が旬を迎えます。さつまいも・鮭・きのこ・栗など、エネルギーとビタミンをおいしく補える食材が豊富。無理に食べさせるより、旬のおいしさで自然に食欲を戻すのが近道です(→秋が旬の食材5選)。練習前後の補食も秋の手軽な間食に切り替えていきましょう。
秋こそ「体づくりの立て直し」に最適
実は秋は、1年でいちばん体づくりが進めやすい季節です。暑さで食べられなかった夏と違い、食欲が戻り、気候も安定して練習も積める。夏に停滞した分を取り戻すなら、今がチャンスです(→1年で考える体づくり)。
「夏に少し痩せた・伸び悩んだ」と感じているなら、秋の数ヶ月でしっかり食べて動けば、十分に立て直せます。秋の食事は、冬に向けた”貯金”にもなります。
よくある質問
Q. 夏に痩せてしまいました。秋で戻せますか?
戻せます。むしろ秋は増量に向いた季節です。食欲が戻り、練習も積めるので、たんぱく質と糖質をしっかりとって、運動と組み合わせるのが基本。急がず、毎食きちんと食べることを数ヶ月続ければ、自然と戻っていきます(→体づくりの食事)。
Q. 秋になっても食欲が戻りません。
まず胃腸を休めることを優先してください。冷たいもの・脂っこいものを控えて、温かくて消化のいいもの(おかゆ・うどん・スープ)から少しずつ。無理に量を増やすより、「食べられるものを、こまめに」が回復への近道です。それでも長く続くようなら、生活リズム全体を見直すサインかもしれません。
Q. 秋の朝、起きられないのも食事と関係ありますか?
関係することがあります。夏に鉄が不足すると、だるさや起きにくさにつながることがあります。朝ごはんをしっかり食べて体温を上げること、そして鉄分を意識することが助けになります。
Q. 練習量は夏と同じでいいですか?
食事が戻るまでは、詰め込みすぎないほうが安全です。体が回復しきっていない状態で一気に負荷を上げると、疲れが抜けません。食べる量が戻ってきたのを確認しながら、少しずつ練習量を上げていきましょう。
まとめ
秋の食事で覚えることは、これだけです。
- 秋口の不調は夏にためた疲れの”ツケ”。食事で取り戻せる
- 夏に不足した鉄・亜鉛・ビタミンB群・たんぱく質を意識して補う
- 冷たいもの→温かいものへ。まず胃腸を立て直す
- 秋は1年でいちばん体づくりが進む季節。夏の停滞を取り戻すチャンス
夏をがんばった体を、秋にしっかりいたわってあげてください。ここで立て直せるかどうかが、冬の体調と、来年の成長につながります😊
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