「鉄分をとらせたいのにイマイチ効いている気がしない」「カルシウムを毎日飲ませているのに…」——実は栄養素は、何と一緒に食べるかで吸収率が大きく変わります。
同じ食材でも、組み合わせしだいで体に入る量が違ってくるのです。管理栄養士ママyukaが、ジュニアアスリートに知っておいてほしい食べ合わせのコツをまとめて解説します😊(栄養素そのものの基本は栄養の基礎ガイドをどうぞ)
なぜ「食べ合わせ」が大事なの?
食べたものがそのまま体に入るわけではありません。栄養素には吸収されやすいもの・されにくいものがあり、さらに他の栄養素と助け合って働くものがあります。とくに鉄やカルシウムは吸収率がもともと高くないため、組み合わせを意識するだけで”実際に体に入る量”が変わってきます。せっかく用意した食事を無駄にしないためにも、ちょっとしたコツを知っておきましょう。
吸収を高める「黄金コンビ」5つ
① 鉄 × ビタミンC
いちばん有名な組み合わせ。とくに植物性の鉄(非ヘム鉄)は吸収されにくいのですが、ビタミンCと一緒にとると吸収がぐんと高まります。ほうれん草のおひたしにレモン、小松菜とパプリカの炒め物、レバーにブロッコリーなど。(→鉄分が必要な理由/ビタミンCの効果)
② カルシウム × ビタミンD
カルシウムはビタミンDがあってこそ吸収される栄養素。鮭・しらす・きのこなどビタミンDを含む食材と組み合わせましょう。鮭とチーズのホイル焼き、しらす入り卵焼き+牛乳などが好相性です。(→カルシウムの摂り方/ビタミンDの働き)
カルシウムとビタミンDの両方がとれる鮭の水煮缶は、この組み合わせをそのままかなえてくれる便利な食材。骨までやわらかく、汁ごと使えます。
🥫 鮭の水煮缶(さけ水煮)
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骨ごとやわらかく食べられる鮭の水煮缶は、カルシウムとDHAを手軽に補える常備食。開けてそのままサラダや混ぜご飯、スープに加えるだけで一品完成します。調理いらずで保存もきくので、忙しい日や「もう一品ほしい」ときの強い味方です。
③ 糖質 × ビタミンB1
ごはんなどの糖質は、ビタミンB1がないとうまくエネルギーに変わりません。豚肉・大豆・玄米がB1の代表。豚丼、ごはん+豚の生姜焼き、納豆ごはんは理にかなった組み合わせです。(→ビタミンB群の働き)
④ たんぱく質 × ビタミンB6
たんぱく質を体で組み立てるときに必要なのがビタミンB6。かつお・まぐろ・鶏肉・バナナに多く含まれます。お肉や魚と一緒に、B6を含む食材を。(→たんぱく質の摂り方)
⑤ 鉄・亜鉛 × 動物性たんぱく質
肉や魚に含まれる動物性たんぱく質には、植物性の鉄や亜鉛の吸収を助ける働きがあります。大豆や青菜だけでなく、肉・魚も組み合わせるのがポイントです。(→亜鉛が必要な理由/ミネラルの基礎)
吸収を妨げる組み合わせもある
逆に、吸収を邪魔してしまう組み合わせもあります。ただし神経質になりすぎる必要はありません。ふだんの食事で「重なりすぎない」程度の意識でOKです。
- 鉄 × 濃いお茶・コーヒー…含まれるタンニンが鉄の吸収を妨げます。鉄をしっかりとりたい食事のときは、麦茶や水に(→カフェインの注意)
- カルシウム × 加工食品のとりすぎ…リンを多く含む加工食品ばかりだと、カルシウムの吸収に影響することがあります
- 食物繊維のとりすぎ × ミネラル…極端に多いとミネラルの吸収を妨げることも。バランスが大切です
今日からできる!食べ合わせの実践例
- 🍙 鮭おにぎり+みかん…鮭のビタミンD・たんぱく質+果物のビタミンC
- 🥦 鮭のホイル焼き+ブロッコリー…ビタミンD×カルシウム、鉄×ビタミンCも同時に(→ブロッコリー・小松菜の栄養)
- 🍚 豚の生姜焼き+ごはん…糖質×ビタミンB1でエネルギーに変えやすく
- 🥛 しらす卵焼き+牛乳…カルシウム×ビタミンDの王道
- 🥗 ひじき煮+パプリカのサラダ…植物性の鉄×ビタミンC
難しく考えず、「主菜+副菜+果物」をそろえれば自然と良い組み合わせになります。献立の立て方は献立の立て方も参考にどうぞ。
鉄×ビタミンCの組み合わせに使いやすいのが冷凍ブロッコリー。下ゆで不要で、必要な分だけ すぐ足せるので「あと一品」に重宝します。
🥦 国産オーガニック 冷凍ブロッコリー 150g×10袋(楽天ファーム)
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ビタミンC・A・葉酸などをまとめて摂れるブロッコリーが、下ゆで&カット済みの冷凍で手軽に。必要な分だけ使えて、味噌汁・スープ・炒め物・お弁当のすき間おかずにも便利です。忙しい日でも緑黄色野菜のビタミンを無理なくプラスできます。
よくある質問
Q. 食べ合わせは毎食きっちり意識すべきですか?
毎食きっちりでなくて大丈夫です。1日〜数日単位でバランスがとれていれば十分。とくに「鉄+ビタミンC」「カルシウム+ビタミンD」の2つだけ覚えておけば、日々の食事で自然と活かせます。神経質になるより、続けられることが大切です。
Q. サプリで摂れば組み合わせは関係ない?
サプリでも吸収の仕組みは同じで、組み合わせの影響は受けます。そもそも成長期は食事から摂るのが基本。食材を組み合わせれば、栄養素同士が自然に助け合って働きます(→栄養の基礎ガイド)。
Q. 「食べ合わせが悪い」と言われる組み合わせは避けるべき?
昔から言われる「食べ合わせが悪い」の多くは、科学的な根拠がはっきりしないものです。この記事で紹介したのは栄養素の吸収という観点の話。迷信レベルの組み合わせを気にするより、鉄+ビタミンCのような”活かす組み合わせ”を意識するほうが有益です。
まとめ
栄養は「何を食べるか」だけでなく「何と食べるか」で変わります。覚えておきたいのは「鉄+ビタミンC」「カルシウム+ビタミンD」「糖質+ビタミンB1」の3つ。難しく考えず、主菜・副菜・果物をそろえるだけでも自然と良い組み合わせになります。せっかくの食事を最大限に活かして、ジュニアアスリートの体づくりを後押ししましょう😊 各栄養素のくわしい話はビタミンの基礎・ミネラルの基礎もどうぞ。
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