「パンって、菓子パンじゃなければOK?」——実はそこ、もう一歩ふみこめます。
ひとくちに「パン」といっても、種類によって中身は全然違います。同じ量でも脂質が6倍以上ちがうことも。だから大事なのは「パンかどうか」ではなく「どのパンか」。管理栄養士ママyukaが、選び方をまとめました🍞
まず結論|パンは「種類」で選ぶ
パンは、ごはんや麺と並ぶ立派な主食です(→五大栄養素の基礎)。ごはん・パン・麺をローテーションすると、自然といろいろな栄養がとれます(→麺類の選び方)。
ただしパンには、ごはんにはない特徴があります。それは種類によって脂質と糖分が大きく変わること。同じ「パン」でも、シンプルなものと甘い・こってりしたものでは、まるで別の食べ物なんです。
数字で見ると、こんなに違います
代表的なパンを、100gあたりで並べてみます(日本食品標準成分表より)。
| パンの種類 | 脂質 | エネルギー | ひとこと |
|---|---|---|---|
| フランスパン | 1.3g | 279kcal | いちばん脂質が低い |
| ライ麦パン | 2.2g | 264kcal | 食物繊維5.6gと豊富 |
| 食パン | 4.2g | 260kcal | 定番。使いやすい |
| ぶどうパン | 3.5g | 269kcal | 甘みと鉄分が少し |
| ロールパン | 9.0g | 316kcal | バター・卵で脂質やや高め |
| クロワッサン | 26.8g | 448kcal | 脂質は食パンの6倍以上 |
見てのとおり、フランスパンとクロワッサンでは、脂質が20倍ちかく違います。「パンだから同じ」ではまったくないんです。ここに菓子パン(あんパン・メロンパン・デニッシュ)が加わると、砂糖と油でさらにお菓子寄りになります。
ジュニアアスリートに向くパン・向かないパン
◎ 積極的に選びたい
- 食パン(シンプルなもの)…いちばん使いやすい。何をのせるかで自在に整えられます
- フランスパン・バゲット…脂質が低く、エネルギー源として優秀
- 全粒粉パン・ライ麦パン…食物繊維とビタミンB群が多い。白いパンより腹持ちもいい
- ロールパン…脂質はやや高めですが許容範囲。食べやすさは◎
🍞 パン屋むつか堂 全粒粉食パン(冷凍・国産小麦)
![]()
国産小麦の全粒粉食パンを、焼きたてで冷凍便に。冷凍だから食べる分だけ使えて日持ちします。スーパーに全粒粉パンが置いていないご家庭に。白い食パンと使い分けて、食物繊維とビタミンB群をプラス。
△ 「時々のお楽しみ」に
- クロワッサン・デニッシュ…生地にバターがたっぷり。おいしいけれど脂質が高い
- 菓子パン(あんパン・メロンパン・チョコ系)…砂糖と油に偏り、たんぱく質やビタミンが不足しがち(→避けたいNG食品)
誤解しないでほしいのは、クロワッサンや菓子パンが「悪」なのではないということ。毎日の主食にすると脂質と糖分が積み上がるから、「時々」がちょうどいい、という話です。じゃがいものフライドポテトと同じで、頻度の問題です。
パンは「単品にしない」がいちばん大事
種類選びと同じくらい大切なのが、これ。パンだけで終わらせないことです。
パンは糖質と脂質が中心で、そのままではたんぱく質・ビタミンが足りません。ごはんなら卵かけごはんや納豆ごはんで自然に補えますが、パンは意識して足す必要があります(→朝ごはんの基本)。
のせる・はさむだけでOKです。
🥜 アリサン 有機ピーナッツバター クランチ 454g(無添加・粒あり)
![]()
砂糖・添加物を使わない、ピーナッツ100%のバター。パンにたんぱく質を手軽にプラスできます。粒ありで食べごたえも。甘い菓子パンの代わりに、食パン+ピーナッツバターにするだけで栄養バランスが変わります。
いちばん手軽なのはハムチーズトースト+牛乳+果物。これだけで、菓子パン1個とはまるで違う朝ごはんになります。
シーン別|パンの使いどころ
| シーン | 向くパン | ひとこと |
|---|---|---|
| 試合当日の朝 | 食パン・ロールパン | 消化がよく食べやすい。ハム・卵を添えて(→試合当日の朝ごはん) |
| 朝練の前 | 食パン+はちみつ・ジャム | すぐエネルギーになる糖質を(→朝練前の食事) |
| 試合の合間・補食 | ロールパン・惣菜パン | 手が汚れず食べやすい。菓子パンより惣菜パン(→丼もの) |
| 普段の食事 | 全粒粉・ライ麦パン | 食物繊維がとれる。白いパンと使い分け |
| 試合前で緊張して食欲がない | 食パン・バナナ | 脂質の少ないものを少量でも |
よくある質問
Q. 朝は菓子パンだけになりがちです…
菓子パンを責める必要はありません。何か1品足すだけで変わります。牛乳・ゆで卵・チーズ・果物のどれか1つでOK。「菓子パン+α」を習慣にできれば十分です。時間がない朝は、前の晩に卵をゆでておくとラクですよ(→朝ごはんの工夫)。
Q. パンとごはん、どちらがいいですか?
どちらでも構いません。大事なのは主食に何を組み合わせるか。ただ忙しい朝はパンのほうが手早い、しっかり食べさせたい試合前はごはんが腹持ちがいい——という使い分けはできます。両方をローテーションするのが理想です。
Q. 全粒粉パンは子どもに必要ですか?
必須ではありませんが、取り入れると得です。白いパンより食物繊維・ビタミンB群・ミネラルが多く、腹持ちもいいです。子どもが嫌がらなければ、普段のパンを時々これに替えるだけで栄養の底上げになります。苦手なら無理せず、白いパン+おかずで十分です。
Q. 菓子パンは試合前に食べさせても大丈夫?
あまり向きません。脂質が多いと消化に時間がかかり、体が重くなります(揚げ物と同じ理屈)。試合前なら、シンプルな食パンやおにぎりのほうが確実です。菓子パンは試合後のお楽しみにとっておきましょう。
Q. 惣菜パン(焼きそばパン・コロッケパン)はどうですか?
菓子パンよりは補食向きです。具でたんぱく質や野菜が少し摂れるものもあります。ただ揚げ物系(コロッケ・カツ)は脂質が高めなので、サンドイッチ・卵パン・ツナパンあたりが無難です(→コンビニ食の選び方)。
まとめ
パンで覚えることは、シンプルです。
- パンは種類で中身が全然違う。脂質は食パンの6倍以上のものも
- ◎ 食パン・フランスパン・全粒粉/△ クロワッサン・菓子パン
- パンだけにしない。卵・チーズ・牛乳・野菜を足す
- 菓子パンは責めない。「+α」できれば十分
「どのパンを、何と一緒に食べるか」。——これさえ意識できれば、パンはジュニアアスリートの心強い味方です😊
あわせて読みたい
- 持久走・マラソン大会の朝ごはん|ジュニアアスリートが長距離を走りきる当日の食べ方を管理栄養士ママが解説
- ツナ缶は水煮?油漬け?ジュニアアスリートの選び方と使い方を管理栄養士ママが解説
- ジュニアアスリートの朝ごはんは何を食べる?毎日の基本と食欲がない朝の工夫を管理栄養士ママが解説
- 麺類はジュニアアスリートのエネルギー源!種類別の選び方と栄養を整える食べ方を管理栄養士ママが解説
- 試合当日の朝ごはんはいつ・何を食べる?ジュニアアスリートのベストメニューを管理栄養士ママが解説
- 朝練前のジュニアアスリートの食事はどうする?早朝練習前に食べたいメニューを管理栄養士ママが解説
- コンビニ食をジュニアアスリートに上手に活用!選び方・使い方を管理栄養士ママが解説
- ジュニアアスリートの栄養の基礎ガイド|五大栄養素(糖質・たんぱく質・脂質・ビタミン・ミネラル)をまるっと解説
- じゃがいもはジュニアアスリートの優秀な主食!フライドポテトとの違いを管理栄養士ママが解説
- ジュニアアスリートが普段の食事で避けたいNG食品3つ!代わりに選びたい食品と付き合い方を管理栄養士ママが解説
- ジュニアアスリートに揚げ物はNG?週1〜2回の目安と食べ方のコツを管理栄養士ママが解説
- ジュニアアスリートのおやつはこれがおすすめ!市販のお菓子の選び方を管理栄養士ママが解説


コメント