「じゃがいも=フライドポテト=太る」——そんなイメージ、ありませんか?
実はそれ、じゃがいもがかわいそうな誤解です。じゃがいも自体は脂質ほぼゼロの、とても優秀な炭水化物。悪者は芋ではなく「揚げる」という調理法のほうなんです。管理栄養士ママyukaが解説します🥔
じゃがいもは「主食になる」炭水化物
まず押さえたいのが、じゃがいもはおかずではなく、ごはんの仲間だということです。ヨーロッパでは主食として食べられているくらい、しっかりしたエネルギー源です。
| じゃがいも(皮なし・ゆで)100g | 数値 |
|---|---|
| エネルギー | 約59kcal(ごはんの約1/3) |
| 炭水化物 | 約17g |
| 脂質 | 約0.1g(ほぼゼロ) |
| カリウム | 約410mg(芋類トップクラス) |
| ビタミンC | 約28mg |
※文部科学省「日本食品標準成分表2020年版(八訂)」より。
注目は脂質がほぼゼロなこと。「じゃがいもは太る」の正体は、油で揚げたり、バターやマヨネーズを足したときの話で、じゃがいも本体はむしろヘルシーな主食です。ごはんが進まない日に、じゃがいもで炭水化物を補うという手が使えます(→五大栄養素の基礎)。
じゃがいもの「3つの強み」
① ビタミンCが加熱に強い
ビタミンCは熱に弱く、加熱調理で壊れやすい栄養素です。ところがじゃがいものビタミンCは、でんぷんに包まれて守られているので、加熱してもあまり壊れません。
これはじゃがいも特有の強みです。「加熱しても摂れるビタミンC源」は意外と貴重で、免疫や疲労回復に効いてきます(→ビタミンCの働き)。じゃがいもは元々ビタミンCが豊富な食材のランキングにも入っています。
② カリウムが豊富|夏とけいれん予防に
カリウムは筋肉の正常な収縮を保つミネラルで、不足すると足がつりやすくなります。じゃがいもは芋類の中でもカリウムが多く、汗で失われやすい夏や、足がつりやすい子に向いています(→足がつるのを防ぐ食事/熱中症対策)。
③ 脂質ゼロだから「試合前」にも向く
脂質が少ない=消化が軽いということ。揚げ物や焼き肉が試合前に不向きなのは脂質のせいでしたが、じゃがいもはその逆。マッシュポテトや粉ふきいもなら、試合前日のエネルギー補給にも使えます(→試合前日の食事)。
さつまいもと、どう使い分ける?
「さつまいもと何が違うの?」とよく聞かれます。ざっくり言うと役割が違います。
| じゃがいも | さつまいも | |
|---|---|---|
| 向いている場面 | 主食・おかず | 補食・おやつ |
| 味 | 淡泊(料理に使いやすい) | 甘い(そのままで満足) |
| 強み | 脂質ゼロ・カリウム | 食物繊維・持続エネルギー |
| 使い方 | ごはんの代わり・スープ | 練習前後の持ち運び |
どちらが上ではなく、出番が違うだけです。食卓の主食側にじゃがいも、補食側にさつまいも——と考えると、両方が活きます。
問題は「フライドポテト」だけ
ここが大事なところ。じゃがいもがやり玉に挙がるのは、ほぼフライドポテトのせいです。
油で揚げた瞬間に、脂質ゼロの主食が、脂質たっぷりの揚げ物に変わります。これは避けたいNG食品でも触れているとおり。でもそれは「揚げた」からであって、じゃがいもが悪いわけではありません。
| 調理法 | 判定 | ひとこと |
|---|---|---|
| 蒸す・ゆでる・粉ふき | ◎ | いちばん栄養を活かせる(→蒸し料理) |
| マッシュ・スープ | ◎ | 消化がよく試合前にも |
| 肉じゃが・カレー | ○ | 定番。おかずと主食を兼ねる(→カレー) |
| フライドポテト | △ | 脂質が跳ね上がる。時々のお楽しみに |
同じじゃがいもでも、調理法ひとつで主食にも揚げ物にもなる。そこだけ押さえておけば大丈夫です。
よくある質問
Q. じゃがいもは太りますか?
じゃがいも自体は太る食べ物ではありません。脂質ほぼゼロで、ごはんより低カロリーなくらいです。太るとしたら油・バター・マヨネーズを足したとき。蒸す・ゆでるで食べれば、むしろ体づくりの味方です。
Q. 芽や緑色の部分は取ったほうがいい?
はい、芽と緑色の皮は必ず取り除いてください。ここは安全に関わる部分なので、しっかりと。芽はえぐり取り、緑がかった皮は厚めにむきます。子どもが食べるものなので、迷ったら取る、で大丈夫です。
Q. 新じゃがと普通のじゃがいも、違いはありますか?
栄養面は大きく変わりません。新じゃがは皮が薄くてやわらかいので、皮ごと調理しやすいのが利点。皮の近くにも栄養があるので、皮ごと食べられるのは新じゃがのちょっとした得です。
Q. 試合前に食べさせても大丈夫?
マッシュポテトや粉ふきいもならおすすめです。脂質が少なく消化が軽いので、エネルギー補給に向いています。ただしフライドポテトとポテトサラダ(マヨネーズ)は別物。試合前は油の少ない食べ方で(→試合前日の食事)。
まとめ
じゃがいもについて覚えることは、これだけです。
- じゃがいもは脂質ゼロの、優秀な主食。ごはんの仲間
- 強みは加熱に強いビタミンC・豊富なカリウム・消化の軽さ
- さつまいもは補食、じゃがいもは主食と使い分ける
- 悪いのは芋ではなく「揚げる」という調理法。蒸す・ゆでるが基本
「じゃがいもは太る」は、フライドポテトの濡れ衣です。蒸したり、スープにしたり、肉じゃがにしたり——いつもの食卓のじゃがいもは、しっかり子どもの体を支えてくれています😊
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