「夜なかなか寝つけない」「朝すっきり起きられない」——練習で体は疲れているはずなのに、うまく眠れないジュニアアスリートは意外と多いものです。スポーツをする子どもにとって睡眠は、練習で傷んだ体を回復させ、成長を後押しする”いちばんの回復ツール”。眠りが浅いと、疲れが抜けきらず、翌日の練習の質が落ちたり、ケガにつながりやすくなったりします。だからこそ、アスリートほど”眠りの質”にこだわりたいところです。
じつは毎日の食事や食べるタイミングが、寝つき・睡眠の質にかかわっています。この記事では、管理栄養士ママyukaが寝つきをよくする食事のコツを、栄養の観点からお伝えします。
はじめに:食事は「眠りの土台を整えるもの」
大切な前提です。食事だけで睡眠のすべてが解決するわけではありません。寝つきの悪さが長く続く・日中の生活に支障があるようなときは、生活リズムや環境の見直しとあわせて、必要なら専門機関にも相談してください。この記事は、睡眠の土台を食事から整える工夫の話です。
寝つき・睡眠の質にかかわる食事のポイント
① 夕食は就寝の2〜3時間前までにすませる
寝る直前の食事は、消化に体が働いてしまい、眠りが浅くなる原因になります。夕食は就寝の2〜3時間前までにすませるのが理想。夜練で遅くなる日は、消化のよいものを軽めにしましょう。
② トリプトファンを含む食品を朝〜日中に
トリプトファンは、睡眠のリズムにかかわるホルモン(メラトニン)の材料になるアミノ酸です。牛乳・乳製品・卵・大豆製品・バナナ・肉・魚などに含まれます。とくに朝ごはんでとると、夜の眠りの準備につながりやすいといわれます。
👉 朝食の整え方はジュニアアスリートの朝ごはん、卵の栄養は卵は最強食材にまとめています。
③ ビタミンB6・マグネシウムも意識する
ビタミンB6(かつお・まぐろ・鶏肉・バナナ)は、トリプトファンからメラトニンへの変換を助けます。マグネシウム(大豆製品・ナッツ・海藻・バナナ)は、体をリラックスさせる方向にはたらくといわれます。むずかしく考えず、魚・大豆製品・バナナあたりを食卓に取り入れれば十分です。
👉 ビタミンB群の働きもどうぞ。
④ 夕方以降のカフェイン・糖分に注意
コーヒー・紅茶・緑茶・エナジードリンク・コーラなどのカフェインは、寝つきをさまたげることがあります。夕方以降は控えめに。また、寝る前の甘いお菓子・ジュースも血糖を乱して眠りを浅くしやすいので、夜は控えめにしましょう。
⑤ 温かい飲み物・汁物でリラックス
寝る前に体が温まると、寝つきやすくなるといわれます。ホットミルクや温かいみそ汁・スープを夕食に一品そえるのもおすすめ。冷たいものの一気飲みより、温かいものでほっと一息が、眠りの準備に向いています。
👉 味噌汁は最強サポート飯も参考にどうぞ。
寝る前の食事に関するよくある質問
Q. 夜練で遅くなる日はどうすれば?
練習前におにぎりなどで軽くエネルギー補給をしておき、帰宅後は消化のよいもの(うどん・雑炊・具だくさんスープなど)を軽めに。ドカ食いは眠りを浅くするので避けましょう。成長ホルモンと睡眠の関係は寝る前の食事と成長ホルモンにくわしくまとめています。
Q. 寝る前にお腹が空いたと言われたら?
空腹で眠れないときは、ホットミルクやバナナ、少量のヨーグルトなど、消化がよく軽いものを少しだけ。脂っこいものや甘いお菓子は避けたほうが、眠りが深くなります。
Q. 食事以外に大切なことは?
食事はあくまで土台のひとつ。決まった時間に寝起きする・寝る前のスマホを控える・朝に日光を浴びるといった生活リズムも、寝つきに大きくかかわります。食事とあわせて整えていきましょう。生活リズムの整え方は毎日の食事で整える生活リズムも参考になります。
まとめ
- 🕗 夕食は就寝の2〜3時間前まで・夜遅い日は軽く消化のよいものを
- 🥛 トリプトファン(牛乳・卵・大豆・バナナ)を朝〜日中に
- 🐟 ビタミンB6・マグネシウムも魚・大豆・バナナで自然に
- ☕ 夕方以降のカフェイン・寝る前の甘いものは控えめに
睡眠は、成長と回復のいちばんの味方。食べるタイミングと中身を少し工夫するだけで、寝つきや眠りの質は変わってきます。食事と生活リズムの両方から、お子さんのぐっすりを応援してあげてくださいね。
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📚 参考資料(公的機関の情報)
本記事は栄養・食生活の観点からの一般的な情報です。睡眠の悩みが続くときは、生活リズムの見直しや専門機関への相談もご検討ください。食事は治療の代わりになるものではありません。


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