「毎日しっかり食べているのに便が出ない」「試合前になるとお腹が張って苦しそう」——運動を頑張るジュニアアスリートでも、便秘に悩む子は少なくありません。便秘は集中力の低下・食欲不振・お腹の張りにつながり、練習や試合のパフォーマンスにも影響します。この記事では管理栄養士ママyukaが、ジュニアアスリートが便秘になりやすい理由と、解消のカギになる食物繊維の働き、便秘を防ぐ食材・献立・生活習慣までわかりやすく解説します。
なぜ?ジュニアアスリートが便秘になりやすい理由
たくさん運動しているのに、なぜ便秘になるのでしょうか。ジュニアアスリートならではの3つの理由があります。
① 汗をたくさんかいて水分が不足しやすい
運動量が多い子は大量に汗をかくため、体の水分が失われがち。すると腸に回る水分が足りず、便が硬くなって出にくくなります。「水分補給=熱中症対策」と思われがちですが、実は便秘予防にも水分は欠かせません。
② 食事が糖質にかたよって食物繊維が不足しがち
エネルギー補給を優先すると、ごはん・パン・麺などの糖質が中心になり、野菜・海藻・豆・きのこといった食物繊維源が不足しやすくなります。補食もおにぎりやゼリーが多いと、繊維が足りずに便秘へ傾きます。
③ 緊張・早朝練習で排便リズムが乱れる
試合前の緊張やプレッシャー、早朝練習や夜遅い帰宅による生活リズムの乱れも、腸の動きや朝のトイレ習慣を妨げます。試合前だけお腹の調子が悪くなる子は、急性の不調も関係していることがあります(→ジュニアアスリートのお腹の不調対策!管理栄養士ママが教える食事とケア)。
便秘解消のカギ!食物繊維の2つの働き
食物繊維は「おなかの掃除役」とも呼ばれる、便秘予防の主役。実は性質の違う2種類があり、それぞれ働きが異なります。両方をバランスよく摂ることが大切です。
水溶性食物繊維:便をやわらかく、善玉菌のエサに
水に溶けてゲル状になり、便をやわらかくして排出しやすくします。さらに腸内の善玉菌のエサになって腸内環境を整えます。海藻(わかめ・ひじき)、大麦(もち麦)、オクラ、アボカド、果物(バナナ・キウイ・りんご)などに多く含まれます。
不溶性食物繊維:便のかさを増やして腸を刺激
水分を吸ってふくらみ、便のかさを増やして腸を刺激し、排便を促します。大豆・納豆、ごぼう、さつまいも、きのこ、玄米などに豊富です。
ポイントは「水溶性1:不溶性2」を目安にバランスよく摂ること。不溶性ばかりを、しかも水分不足のときに摂ると、かえって便が硬くなることもあります。必ず水分とセットで取り入れましょう。
便秘を防ぐ!食物繊維が豊富な食材
毎日の食事に取り入れやすい、食物繊維たっぷりの食材を種類別にまとめました。
| 種類 | おすすめ食材 | 手軽な取り入れ方 |
|---|---|---|
| 水溶性が多い | もち麦・わかめ・ひじき・オクラ・アボカド・バナナ・キウイ・りんご | ごはんにもち麦を混ぜる/味噌汁にわかめ/朝に果物をプラス |
| 不溶性が多い | 納豆・大豆・ごぼう・さつまいも・きのこ・玄米 | きんぴらや煮物を1品/補食に焼き芋/味噌汁にきのこ |
| 発酵食品(善玉菌を応援) | ヨーグルト・納豆・味噌・キムチ | 毎日少しずつ継続して腸内環境を整える |
とくにさつまいもは食物繊維が豊富で補食にもぴったり(→さつまいもはジュニアアスリートの補食に最適!糖質・食物繊維・ビタミンCを管理栄養士ママが解説)。ヨーグルトは善玉菌とたんぱく質・カルシウムをまとめて摂れる優秀な補食です(→ヨーグルトはジュニアアスリートの最強補食!腸活・たんぱく質・カルシウムの効果を管理栄養士ママが解説)。
🌾 はくばく もち麦ごはん 800g(チャック付)
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白米に混ぜて炊くだけで、水溶性・不溶性の食物繊維をダブルで手軽にプラスできます。白米だけのときより食物繊維量が大きくアップし、便秘対策の主食にぴったり。もちもち食感でお弁当やおにぎりにも使えます。
🌿 国産 乾燥ひじき(三重県伊勢志摩産・無添加)
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水溶性食物繊維とミネラルが豊富な乾燥ひじき。水で戻して煮物やごはんに混ぜるだけで、腸を整える一品になります。無添加・国産で常備でき、お弁当のすき間おかずにも重宝します。
便秘を防ぐ1日の献立例
食物繊維・発酵食品・水分を、1日の中で無理なく組み合わせる例です。
- 🌅 朝ごはん:もち麦ごはん+納豆+わかめの味噌汁+バナナ(または、ヨーグルト+オートミール+果物)
- 🍱 お弁当・昼:ひじきの煮物・きんぴらごぼう・さつまいもの甘煮のうち1品をプラス
- 🌙 夕ごはん:具だくさん味噌汁(きのこ・根菜)+主菜+もち麦ごはん
- 🍠 補食:焼き芋・果物・ヨーグルトなど、繊維や善玉菌が摂れるものを
🍠 茨城県産 紅はるか 干し芋 500g(無添加)
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さつまいもの食物繊維をまるごと摂れる、無添加の干し芋。自然な甘さで練習後の補食やおやつにぴったりです。持ち運びやすく、エネルギー補給と便秘対策を同時にかなえます。
毎日の朝ごはんの整え方はジュニアアスリートの朝ごはんは何を食べる?毎日の基本と食欲がない朝の工夫もあわせて参考にしてください。
食事とあわせて意識したい生活習慣
食物繊維の効果を引き出すには、食べ方+生活習慣もセットで意識しましょう。
こまめな水分補給
食物繊維は水分と一緒でこそ力を発揮します。運動の前後だけでなく、日中もこまめに水や麦茶を飲む習慣を(→水分補給の基本!ジュニアアスリートの飲み方・飲み物選びを管理栄養士ママが解説)。
朝ごはんと朝のトイレ習慣
朝食をとると胃腸が動き、便意が起こりやすくなります。起きてすぐコップ1杯の水を飲むのもおすすめ。朝は少し早起きして、トイレに行く時間の余裕をつくりましょう。
適度な運動とリラックス
体を動かすこと自体が腸の動きを助けます。運動しているジュニアアスリートには追い風ですが、緊張しすぎない環境づくりも大切。なおマグネシウムは便をやわらかく保つのにも関わる栄養素です(→マグネシウム不足で足が攣る?ジュニアアスリートの体づくりを管理栄養士ママが解説)。
ジュニアアスリートの便秘に関するよくある質問
Q. 運動しているのに便秘になるのはなぜですか?
運動量が多い子は汗で水分が失われやすく、便が硬くなりがちです。加えてエネルギー補給で糖質にかたよって食物繊維が不足したり、緊張や生活リズムの乱れが重なると便秘になります。水分と食物繊維を意識的に摂ることが対策になります。
Q. 食物繊維は摂れば摂るほどいいですか?
いいえ。不溶性食物繊維ばかりを水分不足の状態で摂ると、かえって便が硬くなることがあります。水溶性と不溶性を「1:2」を目安にバランスよく、水分とセットで摂るのがコツです。
Q. 便秘にいちばんいい食べ物は何ですか?
ひとつの食品に頼るより、食物繊維+発酵食品+水分の組み合わせが効果的です。あえて挙げるなら、もち麦・納豆・ヨーグルト・バナナ・さつまいもは手軽で続けやすい優秀な食材です。
Q. 便秘のときに気をつけたい食べ物はありますか?
水分が足りないまま不溶性食物繊維(豆・きのこ・根菜)ばかりを摂ると、かえって便が硬くなることがあります。また脂質の多いものや加工食品にかたよると、食物繊維や善玉菌が不足しがち。水溶性食物繊維・発酵食品・水分をバランスよく組み合わせることを意識しましょう。
📚 参考資料(公的機関の情報)
食物繊維の働きや目安量に関する記載は、上記の公的機関の情報および管理栄養士としての知識・経験に基づいて作成しています。
まとめ:便秘対策も「スポーツ栄養」のうち
- 💧 運動量が多い子は汗で水分不足になりやすく、便秘に傾きやすい
- 🥗 水溶性(便をやわらかく)と不溶性(腸を刺激)の食物繊維をバランスよく
- 🍠 もち麦・納豆・ヨーグルト・さつまいも・果物・きのこを毎日少しずつ
- 🚽 水分+朝ごはん+朝のトイレ習慣で腸のリズムを整える
便秘は放っておくと食欲やコンディションにも響きます。食物繊維と水分を意識した食事で、わが子の腸から元気なコンディションを支えていきましょう。


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